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2024.11.07

JIMTOF2024開幕 各社が提案する最新技術を紹介 Part1

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 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)」[主催:(一社)日本工作機械工業会、㈱東京ビッグサイト]が、11月5日(火)~10日(日)の6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。出展規模は1,262社・5,743小間で過去最大規模。出展各社からは自動化や省人化、AI、脱炭素など、世界の未来を支える最新のモノづくり技術が提案されている。

三菱電機

 今回の三菱電機のテーマは「絶えまない進化を、あなたのものづくりへ」。写真は会場で注目を集めたワイヤ放電加工機の最新機種「MX600」。同社のAI技術「Maisart」を搭載し、ワイヤ線経以下の微少コーナーなどの形状での放電発生確率をモデル化したコーナー制御や、素材・形状にあわせた最適な加工パラメーターの設定などが可能。また、「熱分離構造とサーマルバスター」の採用で電源や加工液タンクなどの熱源からの影響を受けにくい構造・システムを実現。熟練工不足に悩む加工現場でもより高精度なワイヤ加工が可能であるとPRした。(『型技術』編集部)
MX600

MX600

牧野フライス製作所

 牧野フライス製作所は、金型加工で定評のある立形マシニングセンタ(MC)の新製品「V300」、「V900」を出展した。V300はV33iの後継機で、各軸移動量X650×Y450×Z350mm。従来機以上の加工精度を安定して出すため、周囲の温度変化による機械変形を自動で抑制する機能「eSTABILIZER」を標準装備した。V900の各軸移動量はX2,000×Y1,300×Z800mm。従来機に比べY軸移動量を大幅に伸ばし、大型金型に対応した。コンパクトな主軸と高い機械剛性により、深い立ち壁をきれいに加工できる。(『機械技術』編集部)
V900

V900

V900加工ワーク

V900加工ワーク

日本精工

 日本精工は、工作機械向けの低フリクションボールねじ「MT-Frix」を出展した。ボールねじ内部のボールと溝の接触状態を解析して、摩擦損失の減らし方を解明し、内部構造を見直した。従来製品と取付け寸法に互換性を持たせたうえで、剛性を維持しながら動摩擦トルクを最大50%低減。これによりボールねじ駆動時の発熱を最大40%低減した。
工作機械に対して、発熱の低減によって軸の伸び量を最大40%低減し、位置決め精度の低下を軽減する。また、動摩擦トルクによって出されるCO2排出量も最大50%削減できるという。(『機械設計』編集部)
低フリクションボールねじ「MT-Frix」

低フリクションボールねじ「MT-Frix」

発熱量の比較のデモ(画面左がMT-Frix)

発熱量の比較のデモ(画面左がMT-Frix)

三井精機工業

 三井精機工業は、同社で最大となる横形マシニングセンタ「HPX150」の特殊仕様機を出展した。各軸移動量X3,000×Y2,000×Z1,600mm、最大積載寸法φ2,800×高さ2,000mm、最大積載質量15t。工作機械部品や大型建機部品がターゲット。伸び縮みするクイル主軸の搭載で、横穴を精度良く加工できる。XYZの各軸に2本ずつボールねじを入れたことで、安定した早送りも可能にした。また、コンプレッサーを内蔵しており、エアーの圧力損失をなくすことで省エネにも貢献する。(『機械技術』編集部)
HPX150

HPX150

クイル拡大

クイル拡大

マグネスケール

 マグネスケールのブースでは、工作機械に組み込むソリューション群に注目が集まった。その1つである「SICs」は独自の誤差補正方式により50㎛の偏心誤差があっても、±2.5秒以下の精度を1つのセンサヘッドで実現するロータリーエンコーダ。ロータリーエンコーダの取付け時の設置精度や機械加工公差に厳しい条件を課さなくても高精度化が可能となる。据付けから数カ月後に精度を確認し、補正を容易に行えるのも特徴。(『機械設計』編集部)
「SICs」によるロータリーエンコーダ

「SICs」によるロータリーエンコーダ