世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)」[主催:(一社)日本工作機械工業会、㈱東京ビッグサイト]が、11月5日(火)~10日(日)の6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。出展規模は1,262社・5,743小間で過去最大規模。出展各社からは自動化や省人化、AI、脱炭素など、世界の未来を支える最新のモノづくり技術が提案されている。
安田工業
安田工業は4台の5軸マシニングセンタ(MC)による金型や航空機、半導体、医療分野向け部品加工の自動化を提案。「YBM Vi50」と「PX30i」とエロワのオートワークチェンジャー(AWC)の連携による運用事例に加え、「YMC 430 Ver.Ⅲ」と「YBM640V Ver.V」をAWCで連結させ金型の入れ子や放電加工用電極の製作を自動化する運用事例も紹介した。また、ブース内では、モノづくりに関する情報を動画共有サービスや短文投稿サイトで発信するソーシャルメディアインフルエンサー「なんとか重工」と共同で製作した動画も放映した。(『機械技術』編集部)
「YBM Vi50」と「PX30i」とエロワのオートワークチェンジャー(AWC)の連携
小原歯車工業
小原歯車工業は、標準歯車製品のほか、近年力を注いでいるというオーダーメイド歯車の加工サンプルを多数出展した。また、レーザー焼入れを施したヘリカルラックのサンプルを出展した。歯がねじれていても対応可能だ。レーザー焼入れは、高周波焼入れに比べて、焼入れひずみが少なく、精度が維持しやすいという。スクエアラックにも施すことができる。(『機械設計』編集部)
日本トムソン
日本トムソンは“オイルミニマム”をテーマに、「液晶潤滑シリーズ」と、「Cルーブリニアウェイ」を出展した。前者は、固体と液体の中間の性質を持つ液晶化合物により潤滑機能を施した直動案内や軸受製品。フッ素系グリースなどと比較して潤滑剤の使用量と給脂回数を削減でき、潤滑耐久性が高い。後者は、Cルーブと呼ぶ独自の潤滑部品をスライドユニット内に内蔵した製品。潤滑性能を維持するために必要な最小限の油量が転動体の表面に直接供給されるため、潤滑油の消費量が少なく、長期にわたって潤滑性能を維持する。(『機械設計』編集部)
スガツネ工業
スガツネ工業は、同社製のパワーアシストヒンジ「HG-PA200型」・「HG-PA201型」を出展。同ヒンジ用いて工作機械用の扉を試作した。同ヒンジ内に搭載されたスプリングの反力(パワーアシスト機能)により、15kgの重さの扉でも少しの力で"ふわっ"と軽く開けることができる。また、ダンパが効くので、すぐに閉じることがない(ソフトクローズ機能)。(『機械設計』編集部)
パワーアシストヒンジによって少しの力で簡単に開けられる工作機械用の扉
スウェーデン・サンドビックドーマプラメットカンパニー
スウェーデン・サンドビックドーマプラメットカンパニーは各種ドリルやタップ、ハイフィードカッタ(高送り工具)、旋削加工用インサートの製品ラインナップを披露。高送り工具「SSO12」は、段付き異形形状を採用したことにより、加工中のインサートの浮き上がりによる振動が抑制され、工具寿命が向上する。(『機械技術』編集部)
タンガロイ
タンガロイはヘッド交換式エンドミル「TUNGMEISTER(タングマイスター)」を披露。センタドリルや面取り/スポットドリル、バレル、スクウェア、溝入れ/Tスロット、ねじ切りなど、さまざま形状の加工に対応するラインナップを紹介した。(『機械技術』編集部)