icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

型技術

2026.10.01

精度・スピード・サポート - 顧客のため、妥協なき 設備投資の目が選んだ 次代のワイヤ放電加工機「MP2400」- メイトクツールズ

  • facebook
  • twitter
  • LINE

『型技術創刊40 周年企画』三菱電機 ユーザーレポート【PR】

愛知県の金型メーカー、メイトクツールズ。名古屋特殊鋼から分社化した後発メーカーながら、材料商社ならではの材料知識と、将来的な需要を見越した積極的な設備投資で自動車業界のニーズに応えてきた。多くの機械メーカーの設備を導入している中で、現場が頼りにするのは三菱電機製のワイヤ放電加工機「MP2400」。近年多く受注する±2μmの精密プレス金型の加工には欠かせない機種だという。

積極的な設備導入で 顧客ニーズに対応

 ㈱メイトクツールズは鍛造金型を中心に、鋳造、プレス金型などを幅広く手がける金型メーカーだ。同社の始まりは現在の親会社である材料商社、名古屋特殊鋼㈱の金型部門。2007年に現在の社名で分社化しており、材料商社にルーツをもつ会社ならではの知識は同社の大きな強みだ。
 「金型の長寿命化は常にお客さまにとっても課題ですが、金型の欠損・破損にもさまざまな理由があります。破損時の特徴などを伺い、トラブルを軽減できる素材のご提案は当社の得意とするところです」そう説明するのは取締役の塩見健二氏。近年では社内の「メイトクLabo」にてSEM(走査電子顕微鏡)などを使用し破損した金型の金属組織を調査。より詳細なデータを基にした原因究明と、それに応じた独自の提案を可能にしている。
 SEMに限らず、同社内には金型メーカーには珍しい設備が多く導入されている。その理由は一貫した設備導入に関する方針にある。 「当社は愛知県内では後発の金型メーカー。だからこそ設備導入は積極的かつ、妥協なく取り組んできました。こういう仕事があるから設備を入れる、ではなく『こういう設備があれば業界の“あのニーズ”にこたえられるのでは』という見通しで導入をします。社内にはいろんな機械があり現場は大変だと思いますが、社員は皆たくましく順応してくれています」(塩見取締役)
 そんな方針がよく表れているのが、2007年から取り組み、近年では多くの主力事業に成長しつつあるリバースエンジニアリング事業だ。同社の金型のほとんどが自動車業界向けであり、その中にはボディやフレームなどの板金用金型も多く含まれる。板金用金型は新機種立ち上げ時に細かなしわなどを抑えるための手直しが特に多く、追加で同じ金型を製作する際、これらの図面や設計データにない手直し跡をどうやって反映させるかが大きな課題だった。同社では工業用3D測定システム「ATOS 5」(GOM社製)を使用し、金型形状を詳細にデータに起こしてマスターデータ化し保存。迅速かつ手直しのない金型製作を可能にできる。リバースエンジニアリングという言葉が周知されるようになって久しいが事業として確立できている金型メーカーは多くない。先を見通した設備投資と人材育成が功を奏したのだ。
素材を熟知している強みを活かし、リバースエンジニアリングで開発期間短縮とコスト削減に貢献

素材を熟知している強みを活かし、リバースエンジニアリングで開発期間短縮とコスト削減に貢献

±2μmを戦うパートナー 「MP2400」

 多様なメーカーの設備がひしめく同社の加工現場だが、放電加工機に関しては特に三菱電機製に強い信頼を置いてきた。
 「当社が最初に導入した放電加工機が三菱電機製で、その時からのお付き合いです。特に20年ほど前、精度±2μmの精密プレス金型に挑戦しようというときに三菱電機の担当者にはワイヤ放電加工機の立ち上げに全面協力していただきました」(塩見取締役)
 現在ワイヤ放電加工の加工を担当するのは工機部生産4課に所属する松山充裕氏(技師補佐)と真砂寛太氏。2名で10台のワイヤ放電加工機を担当しているが、その中でも主力になっているのは三菱電機製の水加工液仕様・超高精度ワイヤ放電加工機「MP2400」(以下MP)だという。
 「他社のワイヤ放電加工機と比べても位置決め精度、繰り返し精度などのバランスのいい機械という印象。±2μmレベルの仕事はほとんどMPに任せています」 そう話すのは松山氏。真砂氏もこれに同意する。
 「他の設備と比べて特にうれしいのは狙った精度が出しやすいこと。どうしても加工をする上で部分的に精度が外れてしまうことがありますが、問題個所の加工の時だけ少しスピードを調整するといった部分調整が簡単にできる」(真砂氏)
 従来、ワイヤ放電加工機は水仕様のものは「スピード」、油仕様のものには「精度」に利点があるとされてきた。同社では同じシリーズで油仕様の「MX2400」(以下MX)も所有しており超硬材の金型製作にはMXをメインにすることも多い。しかし、松山氏、真砂氏の両氏の印象としてMPとMXの精度には大きな違いはないと語る。
 「MPは水仕様ならではのスピードと一緒にMXに近い精度が出てくれる。年々リードタイムが短くなっていく中で、どうしても加工時間が長いワイヤ放電加工にとって、このスピードと精度はありがたいですね」(松山氏)
位置決め精度、繰り返し精度などのバランスのいい機械と評価するワイヤ放電加工機「MP2400」

位置決め精度、繰り返し精度などのバランスのいい機械と評価するワイヤ放電加工機「MP2400」

強力なサポート・メンテナンス体制

 また、松山氏、真砂氏が機械自体の性能以外に評価するのが、三菱電機が提供するサポート体制だ。独自の「メンテナンスサポートパック」に加入すると半年に1回、設備をしっかり点検し、消耗している部品などはあらかじめ交換してもらうことができる。同社でも現場の人手不足・高齢化は課題。設備選定で自動化を進めることは当然だが、意外にもこのメンテナンス作業というのは現場担当者の手を長く煩わせてしまう。ここをプロに任せられるというのは省力化の側面からも大きなメリットだ。
 今後はさらに自動車業界のニーズに応える金型製作を推進しつつ、航空機などの新しい業界の需要にもアンテナを広げていきたい、と語る塩見取締役。当社の始まりは、商社であり、だからこそ「お客さまの要望に応えよう」という商社らしい基本姿勢を崩さず成長を続けてきた。「要望に応えるには品質や納期が重要であり、そのためにどういった設備や治具、工具が必要かを検討した結果、さまざまな設備が増えていったのでは」と塩見氏は話す。
 今後も自動車のエンジン系と電気系の部品に取り組むだけでなく、航空や船舶など幅広く対応できるように人材・設備の両面で体制を整えていきたいという同社。その上で、三菱電機の設備とサポートはこれからも必要不可欠な存在だ。
左から取締役の塩見健二氏、工機部生産4課の松山充裕氏と真砂寛太氏。

左から取締役の塩見健二氏、工機部生産4課の松山充裕氏と真砂寛太氏。

関連記事