三菱電機は、9月16日、ユウワ(長野県小諸市)本社の金型工場「金型技術センター」において、同社の放電加工機などを見学する内覧会を実施した。同会にはユーザー企業ら約10名が参加した。
ユウワはスマートフォン向けコネクタや医療機器部品など精密プラスチック部品の金型設計・製作から成形までを一貫で手がける企業。±1μm精度の精密金型と最小ピッチ0.12mmの狭ピッチコネクタを実現する技術力を強みとする。当日は同社の渡辺稔社長が同社ベトナム工場からオンラインで登壇し、金型技術センターの設備の特徴や自動化の取組みなどについて解説した。
同センターでは形彫り放電加工機とワイヤ放電加工機について三菱電機製をメインで採用。形彫り放電加工では三菱電機の協力を得ながら自動化に取り組み、ワークと電極を2台の形彫り放電加工機「SV8P」に供給できる自動化システムを構築したことで、最長で月728時間の自動運転を実現した成果を示した。
また、同センターでは雨水を循環ろ過して純水を製造するシステムを設備しており、このシステムで得られた純水をワイヤ放電加工機の加工液に利用していることを紹介。これにより、ワイヤ放電加工機のイオン交換樹脂の寿命を延ばすことができ、加工の自動化に寄与していることを説明した。
また、三菱電機が2025年7月に発売したワイヤ放電加工機「MGシリーズ」について、産業メカトロニクス製作所放電システム部機械設計課新機種開発チームチームリーダーの佐々木祐介氏がその機能などを解説。同社の加工最適化AI技術「Maisart」を活用したノズル離れ制御やコーナー制御により、経験が少ない初心者でも高品位加工が行える特徴などについて紹介した。
当日実施された金型技術センターの内覧会では、「MG12R」による自動結線のデモを披露した(図)。