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展示会

2026.05.13

多様化する医療現場のニーズに応える技術開発を披露 「Medtec Japan」開催

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 医療機器の設計・製造に関する展示会「MedtecJapan」(主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン Medtec Japan事務局)が4月21 日から23 日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。17 回目の開催となった今回は、395 の企業・団体が出展し、15,335人が来場した。

ロボット支援手術の操作時間を短縮 

 大賞には、ロボット支援手術における血管のテーピング操作を容易に行えるデバイス「Vas Guide」(写真1)を開発した徳島大学が受賞した。ロボット鉗かん子しで確実に把持できる先端穴と血管テープなどを通す末端穴を備え、短時間で血管の裏面を通過させてテーピングできることが評価された。従来は90秒かかっていたテーピングの作業を30秒に短縮できたとしている。開発を主導した佐々木雄太郎助教によると、「熟練を要するテーピングの安全性と再現性を向上し、血管操作を行う幅広い診療科で活用可能。血管損傷リスクの低減により術者の精神的負担軽減も確認されている」という。
写真1  血管のテーピング操作を容易に行えるデバイス「Vas Guide」(徳島大学)

写真1  血管のテーピング操作を容易に行えるデバイス「Vas Guide」(徳島大学)

鼻腔内で確実に縫合 

 優秀賞を受賞したダイヤ精機製作所の「EASYKNOT K.O.GRIP 持針器」(写真2)は、耳鼻咽喉科の内視鏡下鼻腔手術の際に困難だった深部・狭所の縫合を容易にした。東京慈恵会医科大学の大村和弘医師のアドバイスを受け、ダイヤ精機製作所の小林通人参事が設計した。術者の腕の軸と持針器の軸が一致した状態で持てる構造になっており、鼻腔内でも腕を回すだけで確実かつ容易に対象箇所を縫合できるのが特徴。このことで従来は困難だった粘膜縫合も実施できるようになり、患部の治癒を早める効果も期待できるという。昨年6 月に発売し、すでに医療現場で利用されている。
写真2  鼻腔手術の名医と二人三脚で開発した「EASY KNOT K.O.GRIP 持針器」(ダイヤ精機製作所)

写真2  鼻腔手術の名医と二人三脚で開発した「EASY KNOT K.O.GRIP 持針器」(ダイヤ精機製作所)

微小な部品の精密加工技術 

 二九精密機械工業は、超短パルスレーザーを用いることで材質を損なうことなく、開口率の大きなメッシュを切ったSUS304 の加工例などを出展した。写真3 は腸の閉塞部を押し広げることなどに使えるステント。
写真3  腸の閉塞部の拡張などに使えるステント(二九精密機械工業)

写真3  腸の閉塞部の拡張などに使えるステント(二九精密機械工業)

手術器具をオーダーメイドで 

 朝日インテックは、得意とするワイヤロープ技術や医療機器開発のリソースをもとに設計した内視鏡下外科手術用の鉗子「MIS TOOL」を出展した(写真4)。ロープの製作、端子のかしめ、溶接、組立てまですべての工程を社内で行ったという。顧客の要望に応じて仕様を細かく検討し、オーダーメイドで提供している。
写真4  内視鏡下外科手術用の鉗子「MIS TOOL」(朝日インテック)

写真4  内視鏡下外科手術用の鉗子「MIS TOOL」(朝日インテック)

セミオーダーメイドの医療用カート 

スガツネ工業は、医療用のカートを出展した(写真5)。医療用モニタを取り付け、保持する機能を付加するなど、本体とオプションの組合せでセミオーダーのカートを1台から提供できるという。
写真5  セミオーダー式医療用カート(スガツネ工業)

写真5  セミオーダー式医療用カート(スガツネ工業)

骨密度を実モデルで確認 

 JSOLは、米Synopsys社製3次元画像データ変換ツール「Simpleware software」により、画像データから作成した3 次元モデルをもとに実パーツを3Dプリンタで製作した例を出展した(写真6)。CAEを活用した仮想試作で開発サイクルの短縮をサポートするサービスを提供している。骨密度のシミュレーション結果を実モデルに反映させることもできる。
写真6  骨密度の解析結果を実モデルに反映(JSOL)

写真6  骨密度の解析結果を実モデルに反映(JSOL)

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