アマダスクール(磯部任理事長)は「第38 回優秀板金製品技能フェア」の表彰式をAMADA FORUM(神奈川県伊勢原市)で開催し、厚生労働大臣賞に㈱MMR 技研の「無限螺旋階段」、経済産業大臣賞に㈱鈴木の「マイクロソケット端子」を選出した。MMR 技研は2 年連続での厚生労働大臣賞受賞となった(写真1)。
また、日刊工業新聞社賞は㈱現代工業の「板金製 大屋根リング」、神奈川県知事賞は㈲志村プレス工業所および名古屋工業大学の「メタリック・シナプス」、中央職業能力開発協会会長賞は㈱今井技巧の「ブラキオサウルス・ステゴサウルス」、日本塑性加工学会会長賞はリョーユウ工業㈱の「グローリー・ホール」、海外最優秀作品賞はFERALU Les Techniciens du Métal (フランス)の「Steel Crab」がそれぞれ受賞した。
部門別グランプリは、単体品の部で㈱西野精器製作所の「Solid Press Strike GT」、組立品の部で㈱秋山の「ステンレス製サッカーボール」、溶接品の部で㈱マツダの「0.75g」、造形品の部で㈱ツガワの「Stainless Eagle」がそれぞれ受賞。学生作品の部は、栃木県立県央産業技術専門校の「ルームライト」が金賞、神奈川県立西部総合職業技術校の「重力によってバランスする双曲面状格子」が銀賞、BTP CFA Charente(フランス)の「SIMBA」が銅賞を受賞した。
今回の応募総数は276 点で、うち129 点が海外からの応募だった。技能賞以上の優秀作品として選ばれたのは73 点だった。
優秀板金製品技能フェア運営委員会の割澤伸一委員長は今回の応募の特徴について、海外からの応募数が過去最多となったこと、またコロナ禍を機に始めたWeb での作品の閲覧・投票が定着し、海外からの応募が増える一因になっていると指摘した。また、全体として、特徴のある造形・意匠により技術・技能をアピールする作品が多く、1mm以下の微細なプレス部品やレーザによる異種材溶接、微細溶接なども目を引いたと述べた。さらに、板金・レーザ・溶接の高度化に加え、プレス加工や微細加工を組み合わせた“技術の融合”が以前に増して顕著になっており、今後も加工領域の枠を越えた多様な技術活用に期待したいと話した。
優秀板金製品技能フェアは国内外の製造業において板金加工技術・技能の向上と交流を図り、業界全体の発展につながることを目的に1989 年から毎年開催されている。作品は㈱アマダ(神奈川県伊勢原市)の優秀板金製品技能フェア会場に展示され、日本塑性加工学会会員やシートメタル工業会役員、3 カ月間の選考期間中に展示会場を訪れた来場者やWeb からの投票の後、学識経験者で構成される審査委員の審査を経て受賞作品が決まる。
以下に、受賞作品の中から厚生労働大臣賞、経済産業大臣賞、そのほか5つの賞を写真で紹介する。
厚生労働大臣賞
作品名:無限螺旋階段
受賞企業:㈱MMR 技研(大阪府)
選考基準: 最高度な熟練技能 ・手法を用い、品質 ・精度の極めて高い作品
経済産業大臣賞
作品名:マイクロソケット端子
受賞企業:㈱鈴木(長野県)
選考基準: 最高度な加工技術・手段の開拓など、その成果が板金業界に広く貢献すると思われる作品
日刊工業新聞社賞
神奈川県知事賞
「メタリック・シナプス」
㈲志村プレス工業所/名古屋工業大学(愛知県)
中央職業能力開発協会会長賞
「ブラキオサウルス・ステゴサウルス」
㈱今井技巧(新潟県)
日本塑性加工学会会長賞
「グローリー・ホール」
リョーユウ工業㈱(福岡県)
海外最優秀作品賞
「Steel Crab」
FERALU Les Techniciens du Métal(フランス)