icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

展示会

2026.06.09

<展示会レポート>インターモールド名古屋 2026が開催

  • facebook
  • twitter
  • LINE

金型製作技術や射出成形、プレス加工に関する展示会「INTERMOLD名古屋/金型展2026」と「金属加工技術展名古屋」「AM EXPO名古屋」が5月20~22日の3日間、ポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開催された。主催は「INTERMOLD名古屋/金型展名古屋」が日本金型工業会、「金属プレス加工技術展名古屋」が日本金属プレス工業協会、「AM EXPO名古屋」が日本AM協会。INTERMOLD名古屋/金型展2026と金属加工技術展名古屋では、国内の工作機械や切削工具、プレス機械、工作機器、金型製作関連装置、ソフトウェア、材料などメーカー・商社などが出展。生産性向上や現場の作業負荷軽減といった従来からの課題に対して、デジタル技術を活用した提案が見られた。会期中は全展で32,759人が来場した。 (『プレス技術』編集部、『型技術』編集部)

アマダプレスシステム

 アマダプレスシステムは、バスバーを中心に銅の加工サンプルを多数展示したほか、プレス機械とレベラフィーダを一体化した順送プレス加工自動化システムでのデモ加工を披露した。使用した高剛性デジタル電動サーボプレス「SDEW-8010iⅢ GORIKI」は従来機に比べ縦剛性を30%向上。スライドエリアの拡大で幅広い製品に対応する。レベラフィーダ「ALFAS-03KR」はレベラ上下面開放構造により内部の清掃がしやすく非鉄金属の加工に好適。プレス機械とレベラフィーダを1つの画面で操作できる点も特徴で、オペレーターの作業負担を軽減する。

アイダエンジニアリング

 アイダエンジニアリングは、高速搬送ロボット「SAT-M」と高速多関節ロボット「ARB」を初披露し、C型プレス機械のタンデムラインを想定した高速搬送のデモを行った。「高速性を追求した」(担当者)の言葉通り、デモでは1分間に30回の高速搬送を実現(ピッチ1,800mm)。SAT-M、ARBともに中間ステージが不要で、全体のライン長をコンパクトにできる点も特徴だ。また、プレス機械の作業面に高低差があっても300mmまでは吸収できる。デモでは、40mmの高低差をスムーズに搬送していた。

日電精密工業

 日電精密工業は、アモルファスモータコアを実現する極薄材の抜き加工と型内積層技術を披露。4~5年前から開発を始め、「技術のめどが立った」(担当者)。型内で厚さ25μmのアモルファス金属に嫌気性接着剤を塗布し、打ち抜き、積層する。型内塗布の仕組みを含め100%自社開発した。金型の長寿命化にも注力し、50万ショットでだれやバリのない加工が可能だ。また、同社は社内で使用するレベラユニットやリール巻取装置などのプレス周辺装置を自社開発しており、今後はそれらの外販にも力を入れる。

三昌製作所

 三昌製作所は、銅クラッドアルミ材の加工サンプルを展示。同社は銅製の放熱板や真鍮製の電極、端子が主力だが、需要の高いバスバーを想定してさまざまな厚さのクラッド材加工に挑戦している。放熱板はコイル材で厚さ5mm、板材で6mmまで対応可能。精密せん断やひずみを抑えた穴加工、独自レベラによる150~200μmというごくわずかなそりを付与する技術が強み。

ユニクレア

 ユニクレアは、サーボプレスを用いた異材種かしめを提案。写真は金属プレス部品と樹脂部品をかしめたオイルストレーナーで、外周部やボルト部にしわ・割れがないのがわかる。「樹脂部品を割らずにかしめるのが難しい」(担当者)。ほかにも、折り曲げ加工を用いた2部品一体化や型内タップを用いた加工工程短縮など、顧客のコスト削減に寄与する技術をアピールした。

須川工業

 厚物加工の技術をアピールしたのは須川工業。自動車用ブレーキパッドが主力で、国内拠点に約20台のファインブランキングプレスを保有。スチールで最大14.4mmの加工実績がある。金型はすべて内製しており、コストダウンにつながる切削レスも提案できる。写真のリング状の部品(外側から2つ目)は幅と板厚がともに6mmの高難度加工。

宇内金属工業

 宇内金属工業は、順送プレスとフォーミングマシンを連結し1工程で製造したシートベルト部品を展示。順送プレスのみでは最終のU字曲げがボトルネックになりspmを上げられなかったが、U字曲げをフォーミングマシンで行うことでspmを40から60まで高めた。技術開発にも力を入れており、順送型のマッチング箇所で発生しやすいバリを抑える技術を加工サンプル付きで紹介していた。

双和製作所

 自社製品の締結部品が注目を集めたのは双和製作所。写真の「Eナット」は順送型を使い1枚の板から16工程で成形する。その後タップ加工をして完成させる。隙間があるぶん軽く、隙間が振動を吸収するため緩みにくい。これまでM3までのサイズ展開だったが、新たにM1.0、1.2、1.4の極小サイズを追加した。同社は極小絞り部品の金型設計製作から量産までを手がけており、インターモールドには4月の大阪開催で初出展した。

ニチダイ

 ニチダイは、急速充放電可能なバスバー付きタブを使った電池パックを出展。電池パック上面のバスバー付きタブは銅とニッケルの板を独自の拡散接合で一体化しており、ニッケル単体の従来タブに比べて抵抗値を約70%削減できる。低抵抗・低発熱とすることで急速充放電時の安定性を実現した。電池パック側面にBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載し、寿命延長も図った。バイクや電動自転車向けに提案。新規事業の一つとして、精密溶接関連事業を手がける山岡(京都府京田辺市)と共同開発した。

ベスト

 ベストは、古いプレス機械の電気制御を丸ごと交換する「ホワイトボックス化」をアピール。ホワイトボックス化とは、メーカー独自の制御装置(ブラックボックス)からラダー図を読み取り、市販のPLCに載せ換えること。これによりユーザーが自らメンテナンスや改造をできるようになる。国内メーカーのプレス機械なら対応可能。また、VSモータのリビルト品も展示。VSモータはインバータ式に比べて壊れにくく、オーバーホールすれば長く使えるという。

Y-MOLD

 Y-MOLDは小径工具での精密切削による金型や成形品を展示した。写真は52HRCのプラスチック金型用鋼をR0.3ボールエンドミルで加工したリフレクター成形用金型を想定したサンプルと成形品。金型の表面粗さはRa0.03μm。

東洋プレシジョン

 東洋プレシジョンは、「経年劣化ゼロを目指す」をキーワードにピッチ精度±2μmで加工した高精度プレートを展示。精度良く加工したプレートを使うことで金型の組立てにかかる時間を短縮でき、かつ生産開始後の超硬部品の摩耗を抑制できるため、部品の長寿命化も見込める。今後は、一般的なプレート材料のSKD11に加えてSUSの加工にも取り組み、金型以外の食品製造や半導体製造分野での需要開拓を狙う。

愛知溶業/GALAXYホールディングス

 金型の設計・製作や関連機器販売の愛知溶業株式会社/GALAXYホールディングスは金型の溶接機器や仕上げ用工具を紹介した。金型補修作業の技能教育向けに、熟練技能者の作業中の視点を共有し、取得したデータの検証に活用可能な溶接モニタリングシステムの提案を行った。また、金型メンテナンス業務で提携するMEISEI(愛知県東浦町)の技能者が補修した仕上げ作業(磨き作業)の実演を行い、作業のポイントを紹介した。

テラスレーザー

 成形不具合や金型補修機器を提案したテラスレーザー。「T-SPARCLE Mini TS-150」はポータブル型の放電被覆装置。ダイカスト金型の焼付きや溶損、ヒートクラックの発生リスクを低減する予防保全の重要性を訴求した。

ナノソフト

 ナノソフトは、「金型設計の初期段階で見積もりをしたい」との顧客ニーズを受けて開発した金型コスト計算のためのオプション機能を提案。順送プレス金型設計ソフト「3DQuickPress」で作成したレイアウト設計の情報をベースにコストを計算することで見積もり精度を高めた。人によるばらつきを減らす効果も期待できるという。

コダマコーポレーション

 コダマコーポレーションはTOPSOLID社の3次元CAD/CAMシステム「Top Solid」の新バージョンを紹介した。「Top Solid Cam7」はマシンシミュレーション機能やツール作成パス機能を強化。ユーザーの生産性と加工品質の向上の両面を支援する。

三菱電機

 三菱電機は金属3Dプリンタによる、異種材肉盛り施した熱間鍛造金型を提案した。写真左のサンプルはダイカスト金型の部品を想定しており、基材の合金工具鋼SKD61にDHWのワイヤ材料を盛った。造形時間は10分。また、写真右は従来、90分かけて、手作業で肉盛り溶接していた形状を14分で可能になった大手自動車部品メーカーの熱間鍛造金型の造形例。均一な品質で大幅な作業時間短縮による生産向上が可能になることを訴求した。

松浦機械製作所

 松浦機械製作所は積層造形と切削の複合加工機「LUMEX」の造形サンプルを披露した。航空関連の大型部品(φ550×450㎜)を初めて展示したほか、リブの数が多い複雑形状のプラスチック射出成形部品の金型を展示。放電加工で製作した場合の電極作成時間とコストなどを比較し、従来工法と比較した場合の優位性を提案した。

ティーケーエンジニアリング

 金属3Dプリンタで工作機械に搭載するクーラント用ノズルを造形したティーケーエンジニアリング。造形による製作の自由度を活かし、クーラントの流路の角度を独自に検証。一般的な真ちゅう製のノズルに対して、流量が37%向上した。加工できる形状の自由度を、機能に結び付けた具体的な提案を行った。また、平面研削盤向けのノズルや切削工具の造形例も披露した。

関連記事