中国のEC 市場における最大のオンラインショッピングイベント「ダブルイレブン」(中国語:双11)の総流通額は前年比14.2 %増の約37 兆円であったと、中国のビッグデータ分析サービス会社の星图数据(英語名:Syntun
http://www.syntun.com)より発表されました。
このイベントは2009 年から始まり、イベント規模も流通額も年々大きくなっている一方、約1 カ月もの間、先行予約割引などのウォームアップ活動が行われたことによる予熱疲れを指摘する声や、購入者に対する過剰な割引クーポン発行に起因する返品率の高さ、広告費高騰による利益圧迫など販売側の疲弊も数年前から指摘されています。
今年は、TikTok やwechat チャンネルなどの動画配信プラットフォームの普及により、視覚的なわかりやすさから衝動的な購買に誘い込む方法ではなく、真のニーズにていねいに訴えかけることに注力するオンラインショップが増えているそうです。また、アリババグループが運営するオンラインショッピングサイトの天猫や淘宝も、「88VIP」という高額消費会員向けに大々的なクーポン配布を行っており、ハイエンド市場の獲得に力を入れていたようです。
全体的に、不景気でモノが売れないのではなく、必要なときに必要なモノを買うという理性を伴った消費行動に変化してきているとともに、販売側も商品の価値をわかりやすく伝え、良質な顧客の獲得を重視するようになってきていると感じます。