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型技術

2025.08.12

オートデスク、INJECTION MOLDING TECHNOLOGY FORUM 2025を開催

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 オートデスクは、6月26日、プラスチック射出成形解析ソフト「Moldflow」の新機能や活用事例を伝えるイベント「INJECTION MOLDING TECHNOLOGY FORUM 2025」を東京都内で開催した。同イベントには81名が訪れた(図1)。
図1 イベント会場の様子

図1 イベント会場の様子

 基調講演では小松技術士事務所の小松勝男副所長(図2)が登壇し、「プラスチック射出成形技術に関する市場動向と事例」をテーマに講演を行った。プラスチック業界の世界的トレンドとして「環境」と「デジタル化」の2つが挙げられるとし、このうち主に環境に関するプラスチック業界の動向を解説した。
図2 小松勝男副所長

図2 小松勝男副所長

 二酸化炭素(CO2)の排出抑制(ネットゼロ)実現には欧州で推進されているプラスチックのリサイクルが必要であることを述べたほか、マイクロプラスチックによる海洋汚染対策にバイオプラスチック活用拡大への期待が高まっているが、日本では導入が大きく遅れている現状について紹介。さらに、バイオプラスチックを用いた射出成形技術の開発に取り組む企業事例として、カナダのモールドマスターズ社によるバイオプラスチック向けホットランナーや、バイオプラスチックの一種であるPLA(ポリ乳酸)の薄肉成形が行える日精樹脂工業の射出成形システム「N-PLAjet」などを紹介した。

 また、Moldflowのユーザー事例紹介として、狭山金型製作所金型部の小川知之部長が登壇。「Moldflow活用による金型設計最適化及び顧客の課題解決事例紹介」と題して、実際に同社が手がけた金型製作における3つの解析事例「薄肉部充填のゲート位置最適化」、「手動成形機を使用した医療用クリップ試作案件の課題解決」、「製品重要機能部のウェルド回避」について解説。いずれも解析を行った場合では工数が短縮できることを示し、解析を行うことの重要性を強調した。

 このほか、同イベントではMoldflow2026の新機能などについても紹介を行った。

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