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型技術

2026.05.20

牧野フライス製作所、新工場の富士吉田工場が完成 大型MC・5軸加工機の需要の増加に対応

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 牧野フライス製作所は5月18日、静岡県富士吉田市に新たに完成させた富士吉田工場を公開した。同工場は厚木工場、富士勝山工場に続く国内3拠点目となる。敷地面積は約2万7,500m2で、6月の稼働を予定する。生産工場としては自動倉庫棟・ユニット組立工場・本体組立工場の3棟で構成されるほか、本体組立工場に隣接する形で2つのセミナー会場などを備えたレセプション棟も新設した。

 新工場は富士山麓に位置し、標高約900〜1,000mの湿度変動が少ない安定した気候環境に立地。さらに、強固な地盤を活かしつつ約2,300本の地下柱による地盤改良を実施し、高精度な工作機械の製造に適した条件を備える。

 新工場の建設の主な目的は、大型横形マシニングセンタ(MC)や5軸加工機のリードタイムの短縮。航空宇宙産業の発展や金型の大型化に伴う大型機や5軸加工機の需要拡大、データセンター増設に伴うエネルギー関連需要の増加などの市場動向の変化に対応するために、大型横形MCや5軸加工機の生産体制を強化する。新工場では同社が製造する既存の101機種のうち、21機種を生産する計画。

 新工場では、同社の中小型機の製造で実績のある「モジュール生産方式」を大型機に適用する。モジュール生産方式は、工作機械を構成する部品をユニット化し、それぞれを同時並行で製造して最後に本体組立を行う生産方式。モジュール生産方式の適用によって上流工程で品質をつくり込み、品質向上と生産性改善を両立させることで、大型機のリードタイム半減を目指す。

 新工場ではムダのない物流動線を確立。「逆行しない」、「交差しない」、「渦を巻かない」をコンセプトとした動線設計で、部品供給から組立まで1方向で流れる工程とすることで、効率性や安全性などを高めた。また、本体組立工場では柱間25m、高さ14mと大型機の生産に適したスペースを確保した。さらに、需要変更に対応できるよう、レイアウトは柔軟に変更可能。需要が中小型機にシフトした際には、機種変更に対応できるフレキシブルな生産体制も備えるとする。

 当日実施した工場見学会では、ユニット組立工場と本体組立工場の内部を公開。航空機アルミ構造部品加工向けの5軸制御横形MC「MAG3.EX」や、チタンなど難削材加工向けの5軸制御横形MC「T2」、半導体製造装置関連部品加工向けの横形MC「a120nx」など、新工場で製造を行う生産機種の組立の様子などを紹介した。

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