ブラザー工業が新製品発表会を開催
多品種小ロットに対応した100本マガジン搭載機種を披露
ブラザー工業は4月17日、18日の2日間、ブラザーテクノロジーセンター刈谷(愛知県刈谷市)で「無駄なく、削れ。SPEEDIO 新製品発表会2025」を開催した。2日間でユーザーや商社など約700人が来場した。
新製品紹介セミナーでは、小型マシニングセンタ「SPEEDIO」に100本マガジンを搭載した「 S700Xd2-100T」と「U500Xd2-100T」の特徴について紹介。小型の工作機械では世界初とみられる工具100本の搭載を可能にした2機種は、28本の工具を収納できる機械前面のマガジンに加え、左右に36本ずつの収納本数がある工具ストッカーを搭載。機械内に工具ストッカーを配置したことで省スペースを確保しつつ、独自の工具受け渡し機構により、安定的かつ高速な工具の入れ替えを実現した。
デモンストレーションでは「U500Xd2-100T」と2機種専用オプションのパレットチェンジャー「PC-1」との組み合わせを披露。200×200mmのパレットを最大40枚収納できるため夜間運転などの長時間稼働が可能に。パレットクランプを採用したパレット搬送方式により、複数の種類の治具を事前にパレットに搭載でき、段取り工数の大幅削減を実現した。
マシナリー事業 産業機器営業部の青沼幸樹氏は「多品種小ロットや変種変量生産の部品加工のニーズが高まる中、部分的な自動化や省人化をすることによって、お客さまの生産性が向上するような提案をしていきたい」と語った。
パレットチェンジャー「PC-1」と組み合わせることにより、多品種小ロットワークにも対応可能