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展示会

2026.03.12

世界の投資引き寄せるインド 「IMTEX Forming 2026」が 過去最高規模で開催(前編)

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インターナショナル・レポート

インドのバンガロール国際展示場(カルナータカ州ベンガルール市)で、1 月21 日から25 日にかけて、インド工作機械工業会(IMTMA)が主催する「IMTEX Forming 2026」が開かれた(写真1、写真2)。金属成形の中でも、プレス、曲げ加工、溶接・接合、レーザ加工、板金加工におけるロボット活用と自動化、積層造形などの分野をテーマにした2 年に1 度の祭典。会場には計500 台のマシンが並び、ナレンドラ・モディ首相が掲げるスローガン「Make In India, Makefor the WORLD(インドでつくる、世界のためにつくる)」構想をまさに体感できる、インド市場における機械製造とユーザー業界の進化を一段と促進する機会となった。(日刊工業新聞社 総合企画部 篠瀬祥子)
写真1 会場内の様子

写真1 会場内の様子

写真2 初日夜に行われたネットワーキングイベント に、インドの弦楽器「ヴィーナ」の奏者であ るVeena Srivani が登場。会場はライブ会場 の盛り上がりを見せた

写真2 初日夜に行われたネットワーキングイベント に、インドの弦楽器「ヴィーナ」の奏者であ るVeena Srivani が登場。会場はライブ会場 の盛り上がりを見せた

前回比1.2 倍、今後も成長続く

 IMTEX Forming2026 には、世界の成長センターとして勢いを増すインド鍛圧分野で、過去最高規模の24 カ国・地域から714 社・団体が出展。前回の2024 年は20 カ国・地域から625 社・団体だったことから前回比1.2 倍の規模へと拡大した。インド溶接協会とともに最新の溶接技術を展示する「Weldexpo」、メッセ・シュトゥットガルトが主催する金型や成形関連の「Moldex India」なども同時開催され、会場内は最先端の鍛圧や関連製造分野の展示と、ユーザー側である製造業関係者による商談が日を追うごとに熱を帯びた。
 主催を代表してオープニングで挨拶したモヒニ・ケルカーIMTMA 会長(写真3)は、工作機械と金属フォーミングの成長を強調し、2024~ 2025 年度のフォーミング分野の消費額は913億9,000 万ルピー、生産額は269 億6,000 万ルピーに達すると述べた。また、金属フォーミングはインドの工作機械市場の29% を占め、今後数年間で目覚ましい成長が見込まれると指摘した。「製品イノベーションは、製造イノベーションと切り離せない」─開会式にユーザー側を代表するゲストとして登場した、EV スクーターメーカーのAther Energy のタルン・メータ共同創業者兼CEO は、2013 年の創業時から、重要部品の多くを輸入に頼ってきたことや、機械や工具、金型など現地メーカーとともに歩んで国産化を実現してきた軌跡を踏まえ、インド固有の技術革新の重要性を、出展者らを鼓舞するように呼びかけた。一方で、将来の重要技術として電池セル、ネオジム磁石、アクチュエータ、パワーエレクトロニクス、半導体などを挙げた。厳しい品質要求や新素材対応などが進む中で、「精密プレス、ハイドロフォーミング、ファインブランキング、深絞り、焼結加工など先進成形技術が欠かせない」(タルン・メータ氏)と強調した。電池組立用溶接装置、オートメーションロボット、成形工具、ギヤ研削盤、ダイヤモンド工具や3 次元測定機など輸入で対応している領域においても国産化が重要だと具体例を示した。「インド製造業マーケットにおける一連のエコシステムが揃うことが必要」とし、持続的な挑戦を続けていくことを力強く語りかけた。
写真3 オープニングのINAUGURATION での点灯式 (右から4 番目がモヒニ・ケルカーIMTMA 会長)

写真3 オープニングのINAUGURATION での点灯式 (右から4 番目がモヒニ・ケルカーIMTMA 会長)

GST 減税で高まる自動車需要が後押し、 求められる生産レベルアップ

 続いてエンジンバルブ専業メーカーのRane(Madras)のエンジン部品部門からS. Rajkumarプレジデントが登壇。「私は長年、会場を訪れており、ここで多くの機械を調達してきた。われわれがいま、技術的にどこに立っているのか確認できるプラットフォームがIMTEX Forming」(S.Rajkumar プレジデント)と、同展の価値を来場者に訴えた。インド政府が進めるGST(物品・サービス税)の減税により自動車需要が高まり、生産能力増強を促しているため、「内燃機関車は少なくとも20 年間は存続するだろう」と付け加えた。
 また、同社にとっての顧客である自動車メーカー側からの期待値が上がっているという。設備側への要求も「インライン検査、プロセス安定性や全数検査、高精度CNC、マルチマテリアル対応、省エネ、IoT 接続、工具寿命延長など、より高度なものに変化してきている」とトレンドを挙げ、インドが誇れる製造大国になるべく人材育成や支援の重要性を掲げた。
 このように、オープニングで複数の登壇者から、インドが製造ラインだけでなく、“製造技術そのもの”を自国でもつ段階にきている、という強いメッセージが語られていた。

4 カ国・地域がパビリオン設置、力入る日系

 IMTEX Forming2026 に24 カ国から出展があったことは、インド市場をターゲットとした各国の力の入りようが現れている。中でも、ドイツ、イタリア、日本、台湾から各国地域のパビリオンが設置された。
 ただ、会場内で最も存在感を見せるのは、当然のことながらインドローカルで実力派のマシンメーカーだ。その1 社であり、マハラシュトラ州のプネでレーザ加工機を手がけるSURESHINDU LASERS(SIL)のブース(写真4)を訪ねた。Vardhaman Shah ダイレクターは、「IMTEXForming は最も重要なイベント。ここでの受注が2、3 年分のビジネスに相当する」という。創業者であり、Vardhaman 氏の父である故SureshShah 氏は、CO2 レーザやファイバーレーザなど各種加工機を生み出した。現在、70%がインド向け、残りは欧州や米国、中東などに輸出をしている。「ドイツや日本は常にベンチマークしており、品質面で合わせていく。当社のあらゆる装置に搭載されているCNC は日本のファナック製で、非常に高価だが品質面で欠かせない」(VardhamanShah 氏)。
 また「研究開発(R&D)に時間はかかるが、新しいテクノロジーを追求していく。少なくとも100 年企業を目指している」とし、技術志向のメーカーとしての矜持を語ってくれた。(後編に続く)
写真4 SURESH INDU LASERS のVardhaman Shah ダイレクター

写真4 SURESH INDU LASERS のVardhaman Shah ダイレクター

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