輸入生産財商社のNKワークスが1976年の設立から今年で50周年を迎えた。設立以来、主に欧米メーカーの切削工具やツーリング、周辺機器を“生産技術者の視点”で評価・選定し、提供してきた。20年前に始めたエンジニアリング事業では、顧客ニーズに合わせた輸入品のカスタマイズや社内設備によるテスト加工も手がける。時代の要求に合わせて事業の幅を広げてきた同社の次の一手を三羽和紀社長に聞いた。
三羽
設立から間もない1980年に入社して46年が経った。3~4人からスタートした会社が60人近い規模になった。その成長を思うと感慨深い。私自身、よく続いたなと思っている
――会社のこれまでの歩みを振り返って印象に残っている出来事は。
三羽
2006年の設立30周年を機に社名を「日東交易」から「NKワークス」に変更し、かつエンジニアリング事業を始めたのは1つの節目だった。同年に竣工した「つくばR&Dセンター」がエンジニアリング事業の拠点になった。現状は輸入した工作機械のショールームを兼ねていてテスト加工に対応しているほか、輸入品の機能検証や日本仕様へのカスタマイズなども行っている。輸入品を単に販売するのではなく、付加価値をつけなければ生き残れないと考えての事業展開だった。また、2014年に北米最大の工作機械メーカー、ハース・オートメーションの取扱いを始めたのも大きな出来事だった。それまで当社は主に切削工具や工作機械周辺機器を扱っており、工作機械の販売実績は少なかったが、ハース製工作機械を扱うようになったことでより幅広い製品への対応力がついたと思っている。
独イデー・ヴェルク製のマニュアルバイス自動開閉装置「クランプブースター」
三羽
主に3つある。1つ目は環境問題に着目し、ハース製マシニングセンタと環境にやさしいクーラントの組合せを提案する。このクーラントは大阪府のメーカーが製造しているもので、使用済みクーラントに通常は必要とされる産業廃棄物処理が不要で、薄めて下水にそのまま流せる点が特徴だ。水ベースのため冷却性能も高い。2つ目は、ロボットを使ったワークの自動着脱を提案する。使用するのは独イデー・ヴェルク製のマニュアルバイス自動開閉装置「クランプブースター」だ。多関節ロボットの先端に取り付けたクランプブースターがマニュアルバイスの開閉を行い、同じロボットがバイスからのワークの取外し・取付けを行うので無人での連続加工が可能になる。1つのマニュアルバイスを使いまわせるので、バイスの数が少なくて済むのも利点だ。3つ目は金属3Dプリンタで造形したクーラントノズルを提案する。名古屋市のメーカーが製造しており、従来のクーラントノズルに比べてクーラントが加工点に確実に届く点が特徴だ。
三羽
工作機械、自動車、重工業という既存の顧客分野に加えて新たな分野を開拓する。船舶エンジン加工や食品製造装置などが次のターゲットだ。国内製・海外製を問わず、ニッチでおもしろい製品を発掘し顧客のモノづくりを支えていく。