各種切削加工機やワイヤ放電加工機など保有する工作機械を適材適所で運用し、機械部品を供給する伊福精密(神戸市西区)。特に金属3D プリンタの活用では、独自の外観と機能性を高めるための特殊な構造をもつ酒器の製品企画を行い、販売する事業も手掛ける。一方で、CAD/CAM や測定機器も含む従来の製造設備とデジタルプラットフォームを組み合わせたソリューションサービスを提供する。常に研究し、新しい挑戦を続けてきた伊福元彦社長に目指すモノづくりを聞いた。
いふく もとひこ/ 1971 年、神戸市長田区生まれ。53 歳。95 年、甲南大学理学部生物学科卒業。卒業研究のテーマはホタルイカ。同年、伊福精密入社。2003 年から現職。海外の取引先が多いため、時差の関係で深夜にWeb打合せの予定が入ることが目下の悩み。自社製品をピーアールするイベントに積極的に出展し、自ら製品の機能性を紹介する。
いまいずみ ひであき/1957 年愛知県出身。1980 年大阪工業大学卒業後、オーエスジー㈱入社。エンドミルやドリルの設計、開発に長年携わる。特殊工具の打合せや使用状況確認のために国内外多数の切削加工現場を訪問した経験をもつ。著書に「目利きが教えるエンドミル使いこなしの基本」(日刊工業新聞社)。