デスクレスワーカー向け現場支援システム「tebiki」を展開するTebiki(東京都新宿区)は、8月1日に fabbit会議室 丸の内(東京都千代田区)で「第1回 tebiki現場分析ユーザー会」を開催した。ユーザーや導入を検討している企業など約70名が参加し、DX推進事例の発表や導入企業間での交流が行われた。
はじめに開会のあいさつで貴山敬代表取締役が登壇した。帳票作成、記録、集計、分析までを現場が一気通貫でできることにこだわって開発したデジタル現場帳票「tebiki現場分析」について説明。最近追加された「タスク管理機能」と「Xbar-R管理図機能」の紹介や、開発中の「AI帳票作成アシスト機能」と「AI予知」について発表した。
スペシャルゲスト講演では㈱カクシン CROの天野眞也氏が「なぜDXは進まないのか?現場から始める製造業DXの本質」というテーマで講演。DXを「自分ごと」にするための仕組みづくりや明日から実践できるアクション例などを紹介。DXを前進させるためには、現場・組織・市場を繋ぐ「意味のある設計」が重要だと説明した。
ユーザー企業講演ではスチール製家具の生産・販売を主力とする共栄工業㈱ 京都工場品質保証部長の竹村由嗣氏が「現場目線の小さな変化から始める意識改革と現場カイゼン」と題して講演。過去に工程の見える化のため自社システムの構築にトライしたが挫折。そうした中、動画マニュアル「tebiki現場教育」を利用していたこともあり、23年にデジタル現場帳票「tebiki現場分析」の導入を決定した。導入後は月380枚の紙帳票を0枚に削減することに成功。紙に比べ記録の負担が減り現場作業者に余裕が生まれ、改善意識が根付いたと発表。また、クレームや異常発生時の内容や対応をスマホで即時記録し全社で共有することで、アフター対応も迅速になり、顧客満足度が向上したと発表した。