MF技術大賞2024-2025表彰式を開催
大賞にアイダエンジニアリング・湯浅製作所、アマダ・アマダプレスシステム・三陽製作所
日本鍛圧機械工業会(東京都港区:長利啓正会長=コマツ産機代表取締役社長)は1月10日、東京アメリカンクラブ(東京都港区)にてMF技術大賞2024-2025の表彰式を行った。鍛圧塑性加工の総合力の顕彰が目的で表彰は回で8回目。
MF技術大賞は鍛圧機械を使った鍛圧塑性加工技術の実力を高め、メタルフォーミング(MF)に不可欠な鍛圧機械、製品加工、金型、システム、素材、組立、研究の7つの要素を組み合わせたものづくりの総合力を評価。鍛圧機械の良さと最終製品で評価するため「機械メーカーと加工メーカー」など連合体を表彰するのが特徴。また、今回からMF 技術大賞表彰制度のこれまで以上の活発化を目的に当会会員企業が単独で応募できる「MF 新技術賞」を設けている。今回、技術大賞2件、技術優秀賞2件、奨励賞2件、新技術賞2件が選出された。
特に独自性が高い優秀な2件が大賞に
総括講評について、MF技術大賞選考委員会の副委員長の堀江喜美雄氏(㈱アマダプレスシステム代表取締役社長)は、「今回の技術大賞では、技術大賞部門で5件、新技術賞部門で7件の応募があった。加工精度を高めた技術や複合加工技術など応募作品の技術はいずれも高く、予備審査会、選考委員会を通じて各委員の評価が分かれる場面もあった。その結果、技術大賞には特に独自性が高く優れた技術を有した2件が選ばれ、また新設された新技術賞では製品部門と環境部門でそれぞれ1件ずつが選出された」と述べた。
受賞6件は次の通り。
■技術大賞
テーマ:焼結+切削からの工法転換によるジョイントの板鍛造加工
受賞:アイダエンジニアリング、湯浅製作所
テーマ:4 軸ハイブリッドプレスを用いた複動加工製品の製造
受賞:アマダ、アマダプレスシステム、三陽製作所
■技術優秀賞
テーマ:精密圧潰冷間プレス工法による高放熱性金属加工部品
受賞:アマダ、アマダプレスシステム、大貫工業所
テーマ:自動車ボディ鋼板プレスにおける予知保全システム
受賞:コマツ産機、トヨタ自動車東日本
■奨励賞
テーマ:車載用各種モーターフレームの製造
受賞:アマダ、アマダプレスシステム、髙橋金属
テーマ:鉄骨構造のガセットプレート
受賞:コマツ産機、小西シャーリング工業
■新技術賞
新技術製品部門:ファイバーレーザ溶接システム FLW-ENSISe シリーズ AI-TAS
受賞:アマダ
新技術環境部門:電動サーボベンディングマシン EGB-e シリーズ
受賞:アマダ
MF-TOKYO2025で受賞製品を公開
なお、これらの受賞鍛圧機械と受賞加工製品は来る2025年7月16日(水)〜19日(土)に開催される
MF-TOKYO 2025(東京ビッグサイト東ホール)にて、世界に誇る鍛圧塑性加工技術の最先端技術の紹介としてパネル展示される。
また、大賞、優秀賞についてはプレス技術8月号にて詳報する予定となっている。