キャディは、製造業の判断と実行を高度化する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」をリリースした。「バリューチェーン上に散在するあらゆるデータをAIで解析・構造化・意味付け・関連付けし、組織全体で活用できるデータ基盤を構築する」ことを目的としている。4つの層を垂直統合した次世代の基盤として、ゼロから再設計した。
4つの層は、データ基盤、セマンティクス、横断プロダクト、業務特化プロダクトで構成される(図1)。
データ基盤層では、ユーザーのあらゆる業務データを取り込み、同社の独自技術で解析・構造化する。セマンティクス層では、データに意味と関連性を与え、AIと人が理解できるようにする。この2層をデータの土台とし、横断プロダクト層では、全社のデータを横断して探索・活用する2つのアプリケーション「CADDi Explorer」と「CADDi Agent」が稼働する。
CADDi Explorerは、CADやBOM、CRM、SCM、ERPなど、社内のあらゆる業務データを対象に横断検索し、ユーザーの求める洞察を引き出す。自社の業務フローに合わせてビューワをカスタマイズできるほか、クラスタ、ヒートマップ、工程グラフなど、目的に応じた多様な見せ方に対応する。
CADDi Agentは、各社固有の業務文脈と、組織に蓄積された知識・判断基準を踏まえ、分析・判断・実行を担う。例えば、BOMや品質記録、調達データ、図面などを横断して、部品の類似形状や材質、工法を解析し、標準化候補を特定したり、製品ごとのコスト構造を分析し、削減対象と根拠を提示したり、不具合部品の使用箇所を特定して他製品への波及リスクを一覧化したりできるという。
そして最上位の業務特化プロダクト層では、流用設計シミュレータの「CADDi Composer」、デザインレビュー基盤の「CADDi Design Review」、見積プラットフォームの「CADDi Quote」、原価査定コラボレータの「CADDi Cost Review」、生産準備コントロールタワーの「CADDi Process Review」、設備ライフサイクル管理の「CADDi ALM」が提供される(図2)。CADDi Cost Reviewのみ2026年内に提供開始予定としている。