機械設計 特集「生産革新のカギを握るロボットSIer」
2025.11.19
小さな投資で大きな効果を生み出すー西田機械工作所【PR】
【SIer 協会会員】
会社概要
弊社は1951 年創業。専用工作機械の開発製造一筋に、こんな機械が欲しいというお客様のご要望を実現してきたモノづくりの会社です。堺で起業し加工機械から組立機まで生産システムを提供してきました。2021 年岸和田の高台に新工場を開設しました。
従業員数125 名 売上40 億円 西日本では専用工作機械のトップメーカーと自負しています。長年量産ラインの省人化や高効率化の提案を続けてきた実績と、常にお客様目線で生産現場を見守ってきた経験がお客様の生産システムを一新する強みがあります。
扱う部品は手のひらに載る小物から両腕で抱えるほどの大きさの物まで、形状も多岐にわたります。さらに大型の加工部品の自動化にも対応が可能です。
汎用機ではカバーできない搬送装置も柔らかなアイディアで対応します。
ロボットSIer 事業の特徴、今後の展望など
弊社はロボットハンドや付帯装置、治具といった周辺パーツの設計製作から、独自のソフトウェア開発、工程設計、工具デザイン、加工プログラム準備、試加工、品質確認まで一貫して行っていますので、ワンストップで自動ラインを提案~構築が可能です。
自動化はモノづくりの永遠のテーマ。ハードウエアとしてのロボットの進化が進み高速、廉価になり導入のハードルは下がりつつありますが、実際の稼働まではもう少し必要なものがあります。それはただワークを付け外しするだけでなく、基準面を洗って切粉をおとしたりエヤーをかけて乾かすなど稼働率を上げる工夫や、位置を測定して補正して加工するなど精度を上げるソフトを付け加えてラインの信頼性を確保することです。
弊社はさまざまなアイディアでお客様にとって最適な自動化を提案、実現できます。導入後の改善やメンテナンスなどアフターフォローのご要望もお待ちしています。
導入事例【小さな投資で大きな効果を生み出す】
生産数増に伴い、立型30 番マシニングを3台並べた手搬送のラインを、自動化するお手伝いをしました。生産数が変動する中で今回の急増が突出しており、コストを抑えて対応することが要求されました。お客様と協力して最大のパフォーマンスを目指します。
考えたのは生産停止を最短で終わらせるライン改造です。新規手配は立型3台と自走ロボット2基だけに留めます。別に待機中の立型2台をレトロフィットによってコストを押さえ、合計8台となる4台×2セル構成のラインに決定しました。
出荷までに片側4 台でサイクルタイム、品質、自動化の検証を済ませておきます。搬入してすぐ既存の3 台にも、4 台に工程分割して検証済みのプログラムを転用してサイクルタイムと品質を確認します。
搬入から復元運転確認までが1 週間。加工から品質確認そして操作説明引き渡しまでが1 週間でした。
ロボットのアーム先端に2式のハンドを持たせワークの着脱は6 秒。前半搬送と後半搬送の中間にワーク反転のための受け渡しステーションを設けています。
導入効果
ロボットを導入することで作業者を削減できれば人件費削減が見込めます。作業負荷を軽減させるワーク姿勢と搬送の構想を考えると、無理無駄のないシステム構築ができます。
手動ラインを手掛けてきたころより基準面加工機の治具を倒立することで、ワークを反転せずに着脱することができ、作業者の負荷を大幅に軽減しました。写真のロボットラインにも倒立治具をそのまま組み込むことができました。
ワークをチャックする方向が同じですのでロボットハンドは1種類で済み、またワークを反転させる機構も必要ありませんので搬送装置を簡素化できます。
大阪府岸和田市岸の丘町3-3-50
TEL:072-479-5163(営業部直通)
e-mail:ei001@nishida-machine.co.jp
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