機械設計 特集「生産革新のカギを握るロボットSIer」
2025.11.21
加工現場の自動化の課題解決と事例の展開ーブラザー工業【PR】
【SIer 協会会員】
会社概要
ブラザー工業株式会社は愛知県名古屋市に本社を置き、プリンター、工作機械、家庭用ミシン、工業用ミシン、カラオケなどを生産・販売するグローバルメーカーです。1908 年にミシンの修理業から始まり、創業者兄弟のモノづくりのDNA を脈々と受け継ぎながら、100 年以上にわたってニーズや時代の変化に合わせた製品を生み出し続けています。
その中の産業機器事業部は、愛知県刈谷市のショールームを併設する工場にて、主軸30番の小型マシニングセンタを全世界向けに生産しています。また、営業部門、開発部門、品質部門もこちらに所在しています。近年では自動化のニーズの高まりを受け、そちらに即した製品開発・サービス開発に力を入れています。
2025 国際ロボット展での出展ブースの見どころ 西1 ホール W1-38
2 機種を出展し、1 台目はブラザーの新コンセプト製品であるU500Xd2-100T と三和ロボティクスとの共同開発による専用オプションのパレットチェンジャーPC -1 とを組み合わせ、パレットチェンジャーによる無駄のないワークの段取り替えのデモを行います。これは多品種小ロット生産の現場の自動化を想定しており、効率アップや省人化を実現します。
2 台目は三和ロボティクスとのコラボによる、S300Xd2 + NEXSRTJ30(300 角)であり、ワーク交換のデモも行います。
また、SPEEDIO ソリューションパートナーや自動化関連メーカーと協業によるブラザーの自動化の体制も紹介します。
導入事例【加工現場の自動化の課題解決と事例の展開】
U500Xd2-100T と専用パレットチェンジャーPC-1 は、共同開発を行った三和ロボティクスの自社の自動化ラインにも導入されています。導入前に抱えていた課題は、測定器部品や半導体製造装置用チップマウンター部品のラインにおいて、多品種少量のワークが多く段取りに時間がかかることと、BT30 番機で加工し生産性を上げたいということでした。
三和ロボティクスの強みは自社に加工事業も持っているところであり、そこで培われたノウハウを自動化設備の開発やシステムインテグレートにフィードバックしています。
導入効果
導入前は他社BT40 番機2 台で加工時間は45 分+ 65 分= 110 分から、U500Xd2-100T では加工時間35 分と加工時間を大幅短縮し、加工精度も特に差がありませんでした。さらに切削工具(エンドミル系)の刃持ちがよくなりました。
また、機械の特徴を活かし、限られたスペースの中に最大40 枚収納可能なパレットストッカを配置することで、他社40 番機に対して設置スペースは約50%削減されました。これらによる1 年間で得られる付加価値として、トータルで年間300~400 万円近く( ブラザー試算)のコスト削減効果が得られました。
このような導入効果を背景に、日本の製造現場に省スペースかつ簡易的な自動化設備を導入いただくため、国際ロボット展のみならず、MEX 金沢、ブラザー新製品発表会、MECT2025 などにもPC-1 やNEXSRTを出展し、自動化提案、PRを行っています。
愛知県刈谷市野田町北地蔵山1-5
TEL:0566-95-0070
URL:https://www.brother.co.jp/product/machine/speedio-navi/index.aspx