世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2026(第33回 日本国際工作機械見本市)」[主催:(一社)日本工作機械工業会、(株)東京ビッグサイト]が、10月26日(月)~31日(土)の6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。出展規模は1,134社・4,422小間。出展各社からは工程集約やフィジカルAI、自動化・省人化、省エネ・環境対策など、最新のモノづくり技術が提案されている。
三菱電機
三菱電機は、金属3Dプリンタの新製品と各種放電加工機ともに、ユーザーの運用事例を紹介。精密金型部品や補修した機械部品を披露した。金属3Dプリンタ「AZ1200」は造形物の大型化に対応するために、加工室のサイズを拡げたことに加え、機械上部からクレーンで積載できる機械構造にした。放電加工機は半導体関連製品のソリューションを提案。ワイヤ放電加工機「MXシリーズ」で電極を加工し、その電極を使用した、形彫り放電加工機「SVシリーズ」で狭ピッチ形状の金型部品を加工した事例を詳細な加工データとともに披露した。(『型技術』編集部)
碌々スマートテクノロジー
碌々スマートテクノロジーは、±1μm以下の加工精度を実現する微細加工機「Android Ⅲ」を異なるコンセプトで2台並べて展示した。左側の白い同機では、デジタルツインの活用によって実加工前にデジタル上で最適な加工条件を導き出すことで微細加工の効率化や再現性の工場を図るソリューションを提案。右側の黒い同機は、工程集約をコンセプトとして微細加工後に研削加工が行える仕様で段取り替えを省けることをアピールした。(『型技術』編集部)
ブラザー工業
ブラザー工業は、新たに発売した複合加工機「SPEEDIO M300Xd2-5AX/64T」を展示した。新開発の64本マガジンを搭載。切削方向に軸を振動させて加工する「揺動切削」機能(オプション)を実現し、切りくずを細かく分断して切りくずに起因するトラブルを抑制する。ブースでは、最大40枚のパレットを収納可能なパレットチェンジャー「PC-1」と接続して展示し、多品種での自動運転が行えることをアピールした。(『型技術』編集部)
日進工具
日進工具は新製品のスレッドミルとアルミ加工用のエンドミルやCBNエンドミルシリーズを加工サンプルとともに紹介。「無限コーティングプレミアム高硬度鋼用スレッドミルMHTM」は下穴なしで高硬度鋼にめねじ形状の加工が可能。焼入れ後の後加工用途への活用を提案した。「アルミ加工用3枚刃4倍刃長エンドミルAL4D-3」「同5倍刃長エンドミルAL5D-3」は3枚刃で高送りに対応する。また、「CBN4枚刃ロングネックラジアスエンドミルSSR400」は多刃設計による高送りへの対応と、刃先剛性を高める設計による、インコーナーのような加工負荷が高まるワーク形状でも大きな欠損なく、長時間加工できることを紹介。また、高速スピンドルを活用したSTAVAXの加工事例も詳細な条件、結果とともに展示。高効率加工によるコスト面の優位性と長寿命化、加工品質をピーアールした。(『型技術』編集部)
ユニオンツール
ユニオンツールの「4枚刃高能率・長寿命・仕上げ加工用ロングネックボールエンドミルCBN-LBF4000」は、微小な溝のある先端形状により、周速がなくなる箇所をなくし、加工面の品質が安定。R誤差は0.003㎜以下。また30°のねじれ刃と外周のバックテーパに側面加工時の抵抗、びびりを抑制。直刃と比較した場合の切れ刃の負担を軽減し寸法精度を改善。加工品質に関する効果を強調した。(『型技術』編集部)
Heaxagon Manufacturing Intelligence
Heaxagon Manufacturing Intelligenceは「3次元測定機/測定・計測ソフトウェア」と「CAD/CAMソフトウェア」の2つのブースで出展。新型の3次元測定機やCAMの新機能、X線CT装置向けソフトウェアの多機能性など、「加工」と「品質保証」の領域に関して加工ノウハウや熟練者の知見の継承、測定・解析によるデータの活用を提案した。3次元測定機「MAESTRO(マエストロ)」は機械の内部構造の最適化で3D加速度を従来機に対して40%向上したことに加え、測定しながらヘッドの角度をワーク形状に沿って最適化するため、測定時間を大幅に短縮することが可能。CAMソフトウェア「Esprit Edge(エスプリエッジ)」は新機能「ProPranAI」を搭載。過去のデータを活用して自動化されたプロセス計画を作成できる。(『型技術』編集部)
レニショー
レニショーは、デュアルメソッドゲージングシステム「Equator-X」を展示した。マスターワークを基準とした比較測定と、対象物を直接測定する絶対測定の両方を行うことができる。比較測定では最高速度 500mm/s、繰り返し精度±2μm のスキャニング測定が、絶対測定では最高速度 250mm/s でのスキャニング測定がそれぞれ可能となる。「量産ラインおよび少量多品種ラインいずれにおいても1台で対応できるようにした」(担当者)。(『型技術』編集部)
NKワークス
NKワークスは、独idee-werk社のマニュアルバイス自動開閉装置「CLAMPBOOSTER」を展示した。産業用ロボットのアームに取り付けて使用する。産業用ロボットがワークをマニュアルバイスにセットする際に、従来は人が手作業で行っていたボルトの締結作業を自動化した。ワークをバイスから取り出す際もボルトを自動で緩める。ボルト締結時は、指定の締め付けトルクで適正に締結する。さまざまなメーカーのマニュアルバイスに対応する。(『型技術』編集部)
エロワ日本
エロワ日本は時計や宝飾品などの精密機械部品、医療向け部品の加工向けに「EROWA CMT Compact Micro Tooling」を初披露した。ばねの張力と一体型のセルフロック式のクランプ機構で、エア圧なしでも確実にクランプする。クランプ力は800N。繰り返し精度は0.002㎜。最大50×50×50㎜の加工物に対応する。また、グリッパー形状のため、自動化にも容易に対応できる。(『型技術』編集部)
インド工作機械工業会
JIMTOF開催中の10月27日、インド工作機械工業会は「インド工作機械市場に関するビジネスインサイトと展望」と題したプレスカンファレンスを開催した。インドのGDPは4兆1,500億ドルに達しており今後の成長の見通しも明るく、インフラや電子機器、EVなどの分野が成長する中で工作機械の需要も高まっていること、インドにおける工作機械の輸入先として日本は中国に次ぐ第2位で、21%のシェアを占めていることなどが示された。また、2027年1月21~27日にベンガルール市で工作機械・製造技術の展示会「IMTEX2027」が開催されることが紹介された。(『型技術』編集部)