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機械設計

2025.10.29

Skillnote、技術者の育成やキャリアをテーマとしたカンファレンスを開催

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製造業に特化したクラウド型スキルマネジメントシステム「スキルノート」を開発・提供するSkillnote(東京都千代田区)は、9月4日、「スキルマネジメントカンファレンス2025 -技術は人から生まれる 製造業の技術者育成のいまとこれから-」を東京都内で開催した。半導体や自動車、宇宙、産業機械、化学の各業界を代表する企業のキーパーソンが技術者の育成やキャリアをテーマに講演や議論を行った。
 オープニングでは、Skillnoteの山川隆史代表取締役が登壇し、「『つくる人(作る人、造る人、創る人)が、いきる世界』を目指し、製造業を中心に200社以上でスキルデータの可視化、活用を支援してきた」と話した。9月には、技術者のスキルを軸とした人材育成とキャリア形成支援を実現する「技術者育成ソリューション」の提供を開始。今後も「『技術は人から生まれる』をコンセプトに開発・提供をしていく」と語った。
Skillnoteの山川隆史代表取締役

Skillnoteの山川隆史代表取締役

 続くセッションでは、「キャリアを軸としたこれからの技術者育成」と題して、デンソーのソフトウェア統括部ソフトキャリア支援室担当次長の広瀬智氏と、デンソーOBでLightUP代表の矢野健三氏が講演した。矢野氏は、知能化や電動化、電子化が進む自動車において、価値創造の対象領域がボーダレスに拡大し、ソフトウェアがカギを握ると指摘。業界を超えた共創・競争領域の先鋭化、現有人材の質の高度化・多様化、優秀人材活用の最適化などが進み、「技術者には個人主導のキャリアアップが求められる。目的に沿った適切なスキルを定義するなどの仕組みづくりが会社としても重要」だと語った。広瀬氏は、ソフトウェア技術者のキャリア構築プログラムの一環として、デンソーが開発し、運用している「SOMRIE(ソムリエ)認定制度」を紹介。技術者のスキルを客観的に認定するために、データサイエンティストやシステムアーキテクトといった18のケイパビリティごとに、エントリーからプリンシパルまで7つのレベルが設定されている。「個人が自身のための自由度の高い成長戦略を設計できる。産業界共通の物差しとして普及させたい」と話した。
 「日本の宇宙産業を支える人材戦略と技術者育成〜宇宙スキル標準の概要とその取り組み〜」と題した講演では、内閣府宇宙開発戦略推進事務局参事官補佐の宮下 陽輔氏、宇宙スキル標準事務局の平田悠樹氏、三菱電機鎌倉製作所技術統括の小倉恵氏が登壇。宇宙分野の人材不足に対処するために策定を進め、2025年2月に試作版を公開した「宇宙スキル標準」を紹介。例えば、構造系エンジニアリングや推進系エンジニアリングといった領域ごとに関連する業務や役割、スキルがまとめられている。「宇宙産業というとハードルが高いと感じる技術者も多いと思うが、スキル要件を明確化することで、異業種からの転身を促したい」と宮下氏らは説明した。
カンファレンス250名以上が参加

カンファレンス250名以上が参加

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