加工時の材料の供給や測定、箱詰めなど機械加工に付随する工程で自動化を行っているカワトT.P.C.(山口県岩国市)。IoT 技術も活用し、稼働監視や遠隔から工作機械を制御する体制を構築して生産性向上に取り組んできた。こうした試みは多様な働き方の実現につながり、多くの中小企業を悩ませている人手不足という課題を解決。会社と働き手側の双方に大きなメリットをもたらす仕組みの確立に成功しつつある。同社の桐田直哉社長に取組みの内容と目指すモノづくりを聞いた。
きりた なおき/ 1975 年、山口県周南市生まれ。49 歳。98 年、愛媛大学卒業後、金型メーカーを経て、2003 年に川戸鉄工(現カワトT.P.C.)入社。23 年から現職。高校まで剣道で体力と精神力を鍛えた。趣味は次男(14 歳)の剣道の応援。
いまいずみ ひであき/1957 年愛知県出身。1980 年大阪工業大学卒業後、オーエスジー㈱入社。エンドミルやドリルの設計、開発に長年携わる。特殊工具の打合せや使用状況確認のために国内外多数の切削加工現場を訪問した経験をもつ。著書に「目利きが教えるエンドミル使いこなしの基本」(日刊工業新聞社)。