1950 年の創業からシャフトを一筋に手掛けてきた中山精工(大阪市東成区)。社会や経済など、モノづくりを取り巻く状況の変化に直面する中でも、顧客が求める機械部品を、仕様の品質とコストで製造するために常に研究し、知恵を絞り、供給してきた。その真摯な姿勢に対して取引先からの信頼は厚く、大手電機や重工業メーカーを顧客にもつ。2023 年には道中亜紀子社長が就任。手堅いモノづくりを続けてきた機械加工現場が次の時代に向けた成長へ、今、歩み出した。
みちなか あきこ/ 1970 年、京都市右京区生まれ。54 歳。1990 年京都地方法務局入局。結婚を機に退職後、20 代で起業し、家具雑貨製造販売会社を設立。飲食店の経営や商業施設のデザイン建築など多業種を経営。2023 年中山精工入社。同年11月から現職。家具製造や建築業で培った経験を糧に、斬新な目線で新たな仕組みを構築。「情報の共有と意識改革」に重きを置き、新しい管理方法を取り入れ、関わる人・物事を成長へ導く。
いまいずみ ひであき/1957 年愛知県出身。1980 年大阪工業大学卒業後、オーエスジー㈱入社。エンドミルやドリルの設計、開発に長年携わる。特殊工具の打合せや使用状況確認のために国内外多数の切削加工現場を訪問した経験をもつ。著書に「目利きが教えるエンドミル使いこなしの基本」(日刊工業新聞社)。