日本金属プレス工業協会〔東京都港区:髙木龍一会長=㈱高木製作所会長〕が若手経営者や経営後継者の交流の場である「次世代会」を立ち上げた。若手の集まりは東京や愛知、大坂など各地域の金属プレス工業会には青年部会として設置されているが、全国的に組織するのは初めて。5 月7 日に都内で開かれた次世代会の第1 回懇親会には各地域から40 人以上の若手が参加。活発な意見交換が行われた。
次世代会発足のきっかけは2024 年10 月に大阪で開催された「金属プレス国際会議」。実行委員長を務めた林秀昭副会長〔㈱ハヤシ社長〕のもと、全国の金属プレス工業会から集まった若手が運営にあたり、会議を成功に導いた。会議終了後、「せっかく若手が知り合ったのに、このまま解散してはもったいない」(林副会長)との声から全国的な若手の会が検討され、発足に至った。
懇親会の冒頭、髙木会長があいさつし、「全国にはユニークでおもしろい会社がある。ぜひ知り合いになって切磋琢磨してほしい。若い人の力を結集して、プレス加工業界の認知度向上につながる活動もしてもらえれば」と会への期待を語った(写真1)。
また、次世代会の初代会長に決まったアスカ㈱の片山義浩常務は、「皆さんが参加してくれる“楽しい会”が目標。若手の交流の輪を全国に広げ、プレス加工業界を盛り上げていきたい」と抱負を述べた(写真2)。
次世代会の副会長は㈱大喜金属製作所の中辻将喜社長と㈱山岡製作所の山岡靖尚社長、会計幹事は富士工業㈱の柏村浩介社長が務める。今後、年に1 度、メンバーが集まり交流する機会を設け、工場見学会も検討する。対象は55 歳以下。年会費6 万円を集めて運営する。
懇親会では参加者一人ひとりが前に出て、自社の概要や得意技術を紹介した。参加者からは、「他社がどんなことをやっているかに興味があって地域の金属プレス工業会に入ったので、それが全国に広がるのに期待したい」、「地元の商工会議所と違い、同じ課題をもつ同業者が集まっている点がいい」などの声が聞かれた。