一つは納品後に手間が掛からないような納品の仕方です。キレイに梱包してほしいとか、直送してほしいなど。例えば従来は箱にガチャガチャと入れていたのを今はパッと見て数がわかるようにするなどきめ細かなサービスが望まれています。もちろん、横もちしたくないという理由から一貫生産の要望も多くいただいています。
もう一つはB to C のニーズです。作りたいものがあるけどどこに頼んでいいかわからない個人・法人の方が対象です。図面を作ってあげるなど手間は掛かりますが、反面、価格面では詰めたものにはならないためやりやすさもあります。依頼する側にとっても、いざ加工業者を探そうにも「うちではできません」と突き放されることも多くなかなか見つかりません。当社ではそういったニーズにもできるだけ応えていきたいと思っています。そうすることで今まで自分たちの業界とは別のルートを開拓することができ、それが新たなB to B の仕事にもつながっています。
今後は「うちはこれしかやりません」というスタンスでは新しい仕事には巡り合えないと考えています。
編集部
昨年、室原工場を新設しました。
早野
一昨年、メインとなる養老工場(岐阜県養老郡)に隣接する工場を買い取り、昨年、室原工場としてリニューアルしました。新たな設備導入や、作った製品をストックしておくスペースの確保が狙いです。時間もあったため、工場内を綺麗にしたり、塗装し直す作業はできるだけ自分たちでやりました。すでに溶接工程の一部は移設を完了しており、現在、新たに導入する油圧プレスの設置に必要な準備をしているところです。
プレスの増設にあたっては、古い300 t プレスを残しつつ、新たに500 t の油圧プレスを導入します。これまで300 t プレスで絞り加工をしていましたが、品質の安定化と生産性の向上のために導入を決めました。