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プレス技術 連載「モノづくり革新の旗手たち」

2024.11.15

自社製品開発の経験を通じてソリューション力を強化顧客の課題解決に貢献する

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㈲早野研工 代表取締役
早野文仁氏

地域の物づくりの拠点となりたい

編集部

社員の皆様にはどんな技術者になってほしいとお考えですか。

早野

一つは製品がどのようにお客様に購入され、どう使われるかに考えが及ぶ技術者になってほしいということ。直接、自分の手で製品を販売したり、お客様やユーザーからニーズをお聞きするなどして実感してほしいと思っています。もう一つは「理屈」を理解しながら「作業」をすることです。なぜそう作らなければならないのか、理屈がわかってくると、物づくりはもっと楽しくなるはずです。
加工機が知能化すればするほど何も考えなくても機械が勝手に90°に曲げてくれるようになってきます。ですが、そうした場合でも加工現象を見て、学んだ通りだと再認識できるか否かで成長の度合いに大きな差がつくと思います。それもあって、当社では社員に技能検定試験に積極的にチャレンジしてもらうようにしています。資格取得のための勉強を通じて理屈をインプットしてもらうことが狙いです。

編集部

今後、どんな目標をお持ちですか。

早野

せっかく新工場を立ち上げたこともあり、もっとカッコイイ町工場になるように継続してブラッシュアップしていきたいと思っています。目指しているのは町工場だけどスマートで自分の意思で何かを生み出そうとしている会社です。もちろん職場環境自体も改善していき、若い人が集まってくるような空間にしていくつもりです。
それと同時に地域の方々に当社を楽しい「物」や「事」を作りだす拠点として認知いただけるような存在なりたいと思っています。物づくりに限らず、例えば、地域の方々にちょっとしたミーティングで使ってもらえるスペースを提供したり、物づくりに関連した当社の知見を何らかのかたちで役立ててもらえるようなイベントを社員自らが企画することです。そうすることで人を引き付けるような会社にできればと願っています。
アンテナショップをオープンした際、「オープンファクトリー」と銘を打ってお客様の家族や地域の方々約300 名をお招きして、キッチンカーを呼ぶなどしてパーティーを開催したのですが、これがたいへん好評だったこともあり、いろいろな人が来てくれる企画を継続して取り組んで行きたいと考えるようになりました。今できることは知れていますが、今後仲間を増やして広げていけたらと考えています。
はやの ふみひと:1968 年生まれ。56 歳。大学卒業後、大手事務機メーカー勤務を経て、1992 年、早野研工入社。2003 年、代表取締役就任。家族は妻と三人の息子。趣味は和太鼓と釣り。
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