icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

プレス技術 連載「モノづくり革新の旗手たち」

2025.03.27

長年培った金型技術を基盤に技能・技術集団を形成 顧客の課題解決に貢献する

  • facebook
  • twitter
  • LINE

㈲エーワン· プリス 代表取締役
遠藤慎二氏

高品質を武器に世界と勝負したい

今後、チャレンジしたいものは。

当面は医療器具、特に鼓膜用メスをさらに売り込んで当社の柱にしていきたいと考えています。世界中に販路を拡げる目途がたったので、それに適う生産体制を整えていきたい。首から上の治療や、血管や神経に関わる治療は繊細となるため品質が最優先されます。海外製の競合製品もありますが、品質では負けないと思っています。もちろんハイエンドなツールになるので、収益性も含めてデザインしていく必要があります。そこがしっかりしていないと、広がるのも広がりませんし、研究会での協力体制も維持できないからです。そのため、なおさら生産力を上げる必要があります。ここから先はさらなる標準化や自動化も視野に入れていく必要があると考えています。

どんな会社にしていきたいですか。

あくまでも、自分たちの根っこは金型です。そこから派生して、お客様の要望に応えられるさまざまな技術を作って提供していくというのが当社の使命です。新潟は地理的には近隣に大手メーカーが少ない地域です。だからこそ、他社と同じものを作っていたのでは埋もれてしまいます。尖がったモノや、できるかできないかギリギリのものにも挑戦しないと仕事は集まりません。なので、会社規模を大きくするよりも少数精鋭でノウハウで勝負する会社を目指しています。その結果、お客様にとって、困ったときの駆け込み寺のような会社になっていければと思っています。

社員の皆さんに求めるものは。

社員にも困難な仕事や難しい加工にチャレンジしてほしいと思っています。そうでないと成長するチャンスも生まれず、スキルも上がらないからです。なので、シンプルな部品加工からはじめて、経験を重ねて徐々にお客様とのすり合わせが必要な仕事を任せるようにしています。最終的にはコンサル的な提案ができるような力が身に付くことを期待しています。そうなれば、この会社に就職して良かったと思ってもらえるのではないかなと思っています。
えんどう しんじ:1959 年生まれ。65 歳。1981 年、実兄とともにエーワン· プリス創業。1990 年、代表取締役就任。家族は妻と二男一女。趣味は音楽・美術鑑賞。
45 件
〈 3 / 3 〉

関連記事