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展示会

2025.07.31

<展示会レポート>「MF-TOKYO 2025 第8回プレス・板金・フォーミング展」が開催

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アルファTKG

 アルファTKGは、板金業界向けソフトウェアの新たな提供方法をアピール。工程管理ソフト「alfa MES」やAI図面管理ソフト「alfa PRIMO」、生産管理ソフト「alfa ERP」などを組み合わせてパッケージ化し、サブスクリプション(定額制)での契約を可能に。導入のハードルを下げた。展示ブースでは溶接やバリ取り、検査を自動化する協働ロボットにも注目が集まった。

三共製作所

 三共製作所は、EV駆動用モータコアラインをイメージして高性能サーボフィーダ(Variax OPUS)、モータコア転積金型駆動装置(Servo-dex EVR)、マテリアルカッター(Variax SCR)を展示した。モータコアの製造における材料送りからスケルトン材のカットまで高速、高精度に駆動させて生産性をアップさせるラインとして提供する。

VEST

 VESTは、250t 冷間鍛造プレス機のリビルド機を出展した。同期は、1988年の小松製作所(現、コマツ産機)製250tプレス機をリビルドしたもの。不良個所の修正と部品交換を経て新品にも引けを取らないプレス機に仕上げてある。同社では最古の機械として1968年製のプレス機をリビルドした実績がある。

ユーロテクノ

 ユーロテクノは、7月から発売を開始した中国FouroceanMachinery製の金型内タップユニットを展示した。プレス機に設置して用いる。内蔵するギアを介して、プレス機の上下運動を回転運動に変えることでタップ加工を行う。150spmまで対応可能。一般にタップ加工はプレス加工後に別工程として行うが、プレス加工と同時にタップ加工も行うことができるため工程集約につながる。国内主要メーカーのタップに対応。11シリーズを用意し、水平・垂直・斜め方向など多彩なタップ加工も行える。調達はアガトンチャイナが行う。

ロームヘルド・ハルダー

 ロームヘルド・ハルダーは、重量物の吊り下げに用いるボタン式アイボルトを展示した。上面中央のボタンを押しながらねじ穴に差し込むだけで装着できるワンタッチ式。シャックル部は360°回転し、横吊りの際に起こりやすいボルトの緩みや変形を防ぐ。このほか、同社の展示ブースでは、金型の段取り替えを容易に安全に行えるようにするための電動モータ駆動式の金型交換コンソールもアピールした。

冨士ダイス

 冨士ダイスは、モータコア金型向け超硬合金「フジロイVG48」をアピールした。耐摩耗性と靭性をバランス良く備え、高硬度の電磁鋼板の打ち抜き時の高負荷にも対応する。展示ブースでは、同材種を用いたモータコア金型のサンプルを展示した。担当者は「アモルファス向けの材種も現在開発中」と話す。また、耐食性を高めて、ワイヤ放電加工での長時間の水切り加工で発生する腐食を抑制する材種「フジロイVG51」も併せてアピールした。

中日クラフト

 中日クラフトは、YAGレーザー肉盛り溶接機「CHU-YLWシリーズ」を展示した。20年ほど前から手がけている金型補修などの受託加工のノウハウを活かして外販向け製品を開発。今年6月に発売した。筐体は中国メーカー製でレーザー出力部などを同社がカスタマイズした。任意の波形を手軽に作成できる制御方式を採用し溶接品質を向上させた。展示ブースでは、同社が肉盛り補修を行ったプレス金型の切り刃も展示。5,000ショットの加工が行えたことが同社試験で示され、「応急処置的であれば対応できる」(担当者)とアピールした。

協易機械工業股份有限公司(シェイウィー)

 サーボプレスを使用し燃料電池セパレータの「流路成形」工程を実演したのは協易機械工業股份有限公司(シェイウィー)。独自の立体構造による高い剛性(従来機の2倍)、ゼロクリアランスのギブ設計による剛性と精度の両立で、超薄板(t=0.1mm)のSUS316Lに細く複雑な流路を一発で成形。流路の高さと板厚は均一、また板全体のそりは2mm以下。

トルンプ

 トルンプは、パンチ・レーザ複合加工機「TruMatic 5000」とオプションの自動化機器を展示。TruMatic 5000はレーザ出力を従来機の3kWから6kWに高めてレーザ切断の速度を60%アップ。材料搬入や加工後の製品の搬出を行う「SheetMaster」や残材の排出を行う「GripMaster」、自動金型交換装置との組合せで長時間の無人運転を可能にする。

プレシテック・ジャパン

 プレシテック・ジャパンは、最大30kWの高出力レーザ切断ヘッド「ProCutter Prime」を出展。薄い材料から厚い材料まで幅広く対応できる柔軟性が特徴。35個以上のモニタリングセンサを搭載し、加工の安定性と安全性も確保する。ユーザー(装置メーカー)側でレンズカートリッジを交換できるのでメンテナンスも容易だ。

吉野機械製作所

 吉野機械製作所は、形の異なる素材の曲げ加工を自動化するシステムを参考出品した。従来、長尺の枠材と大判のパネルは、それぞれプレスブレーキとパネルベンダーという別々の加工機で曲げているが、出展した「YSP-R 完全自動曲げシステム」はそれを1台に集約。限られたスペースを有効活用したい中小製造業向けに訴求する。

高千穂システムエンジニアリング

 高千穂システムエンジニアリングは、同社が行うプレス機械のオーバーホールの工程をブース内に再現(1996年製造アイダ製プレス300tを使用)。同社では「サーボプレス化」などの大幅な改造はせず「当時の設計思想を守ったシンプルなリビルト」を方針としている。ユーザーがメンテナンスしやすいという利点とともに、近年の「古くても今、工場で使っているものと同じプレス機械を」という需要にもマッチする。

相澤鐵工所

 相澤鐵工所は、シャーリング用の製品寸法測定装置(プロトタイプ)を出展。ユタニ製のレベラと自社のサーボシャー「ASV-306」をつなぎ、材料の供給から切断、寸法測定を自動化した。コンベヤを流れる材料をカメラを用いて非接触で測定し、寸法が規格に合わない場合は機械を止めて品質を保証。今は150mm角が測定できる限界だが、より大きなサイズも測れるようにして製品化を目指す。
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