ここに、外部の集合セミナーと個別トレーニングのメリットとデメリットを記載する。
[集合セミナー]
メリット:
・ 個別トレーニングと比べ受講費用が安価
・ 一般的な基礎知識を幅広く学ぶことができる
・ 普段の業務を離れ、受講に集中できる
デメリット:
・ 開催場所が遠いと、交通費や宿泊費がかかる
・ 自社に必要ない機能も教育内容として受講しなければならないことがある
・ 受講者のレベルのばらつきにより進捗が遅れることがある
[個別トレーニング]
メリット:
・ 自社の都合にあったスケジュールで学ぶことができる
・ 自社の業務内容に合ったスキルを学ぶことができる
・ 不明な点を質問しやすく、理解を深めやすい
デメリット:
・ 集合セミナーと比べ、個別対応は費用が高い
・ 日程に自由が効くため、教育が先延ばしになってしまうことがある
・ カリキュラムによっては、教育に偏りが出てしまうことがある
3 次元CADも日々進化し、新たな機能が追加されている。3 次元CADベンダーや代理店などが実施している新機能紹介セミナーなどに参加すれば、新しい情報を得ることができる。今までできなかったことが行えるようになったり、時間がかかっていたことが短縮できるようなったりする機能が搭載されていることもあるため、日々の情報収集が重要である。
また、多くの3次元CADベンダーでは、毎年イベントを開催し最新事例や新機能などを紹介している。今はオンラインで視聴できるものも多くある。現在、特に困っていることがない場合でも、新しい発見があるので、3 次元CADベンダー主催のイベントも積極的に活用してみてほしい。
将来を見据え、教育体制を社内に整備することも重要である。「内部教育」と「外部教育」のメリット/デメリットを紹介する。ここでいう内部教育とは自社の社員が講師となり教育を行うことで、外部教育とは外部のメーカーや商社の担当者が講師となり教育を行うことである。
[内部教育]
メリット:
・ 自社に必要なスキルをピンポイントで学ぶことができる
・ 自社のノウハウを蓄積していくことができる
・ 外部費用が発生しない
デメリット:
・ 内部講師の業務負担がある
・ 内部講師の育成に時間と費用がかかる
・ 内部講師と受講者とが実務から離れることになる
[外部教育]
メリット:
・ 一般的な知識を広く学ぶことができる
・ 教えるプロから学ぶことができる
・ 外部から新しい情報を入手できる
デメリット:
・ 受講費用がかかる
・ 開催日時に自由度がない
・ 自社のノウハウを蓄積しづらい
内部教育と外部教育については、取り組むべきかどうか、会社規模によって変わってくる。大企業で3次元CADを活用できる人材をこれから多く育てていくという場合は、自社で講師を育て内部教育を進めていった方が費用は抑えられ、多くの社員に展開できる。一方、小規模の企業であれば、基礎教育は外部教育で、実務教育は社内でOJTという方法もある。いずれにせよ、各企業に合った進め方を検討する必要がある。