人材を育成していくにあたり、忘れてはならないのが、目標設定と進捗管理、そして、きちんとした人事評価である。スキルマップを作成して評価したり、資格取得を評価対象にしたりするなど、社員の自発性を引き出す環境づくりも大切になる。社内勉強会を開催したり、外部セミナーに参加したりしてコミュニティを形成することも、継続的な活動をしていくうえで必要である。
企業にとって、社員に教育を受けさせることは、費用や時間がかかるだけではなく、その間、受講者が通常業務を離れることにもなり、ほかの社員への負担も増えることになる。こう考えると、教育に対してちゅうちょしてしまいそうだが、将来的に人材の成長が企業の成長につながる。未来への投資だと考えて取り組んでいくべきである。
人材育成は、経営戦略を具現化するために必要なものであり、将来求められるスキルを身に付け、それを自社ノウハウとして蓄積していくためにも、継続的に取り組んでいかなければならない。そのためには、きちんとした教育が必要である。せっかく3次元CAD環境を整備しても、使い方が習得できず、結局、2 次元の設計環境に戻ってしまったという話もよく耳にする。費用はかかるが、外部の教育をうまく活用して、3 次元CAD 導入、3 次元推進に役立てることが最善の道である。
今回は、3 次元CADの習得について紹介したが、ほかの3 次元ツールでも同じようなことがいえる。今後の参考になれば幸いである。