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型技術 連載「巻頭インタビュー」

2025.04.02

長年培った金型設計・製作技術を強みに未踏の領域ギガキャストに挑む

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リョービ㈱ ダイカスト企画開発本部 研究開発部 部長
新田 真氏

Interviewer
日産自動車㈱ 
パワートレイン・EV コンポーネント生産技術開発本部
素形材・成形技術開発部 型技術グループ 課長代理
佐藤武志氏

とがった人材には「もっといけ‼」

昨年11 月の日本ダイカスト展示会にも中国のギガキャスト成形品が展示されていましたが、そこでも彼らのレベルはわれわれの上をいっていると感じる製品もありました。

私の中では御社は日本のトップダイカストメーカーというイメージですから、その上をいかれるともう日本はぼろ負けですね。

日本の場合、「量産に入ったら苦労するだろうな」、「金型が壊れたり不良が出たりするだろうな」という考えが先行して守りに入りがちになります。ある意味安全なのですが、視点を変えれば新しさのない代わり映えのないものをつくってしまう。一方で中国はそこから一歩先に踏み込んでいるような気がします。商売のことも考えはするのでしょうが、国民性もあってとにかく他人より大きいもの、薄いもの、難しいものをつくりたいという競争心が強いのではないかと思います。だからギガキャストも2 万t とかほかの国から見たら「いきすぎじゃないの?」と思うこともガンガンやる。実際は大変な部分もあるのでしょうが、確かに形はできている。それを見てわれわれはすごいなと思うのだけれど、「これは2 年前の製品だよ」なんて言われるわけです。
限られた枠の中でプレイするんじゃなくて、はみ出してもいいからやってみるということが中国の企業では普通になっているのではないかと思います。とにかく目立てばいい、出る杭はもっと出せ、みたいな。それに比べると日本では飛び抜けたことをさせるような環境が企業の中で弱いのかなと思います。

日本の企業はとがった人材をつくれないですよね。どうしても平均的な人を求めてしまって。

危ないとがり方はよくないですが、ものになりそうなとがり方の人には「もっといけ!」みたいなことができればいいですよね。

若い人には自由にやらせて上司がバックアップして、最後に何かあっても救えるみたいなのがあると動きやすいですね。これも日本的な考えかもしれませんが。ギガキャストの話から人材育成の話にたどりつきました。本日はありがとうございました。
新田 真(にった しん)
1992 年 日本大学大学院(修士) 卒業
同 年  リョービ㈱ 入社。研究部に配属され、1999 年にV6 クローズドデッキタイプのシリンダーブロックを開発
1999 年 リョービミラサカ㈱へ出向し鋳造技術、品質保証に従事
2011 年 中国に赴任し新工場の立ち上げに従事
2014 年 リョービ㈱ 品質・試験評価担当課長
2020 年 同社 研究開発部部長
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